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組み込み組合ぺんぺん草

technical notes...だったらいいな

感想「絵で見てわかるシステムパフォーマンスの仕組み」

よっぽど小規模なソフトウェアでもない限り、避けて通れないパフォーマンスの本です。

 

パフォーマンスを計測しようとなったとき、盲目的に実行すればいいのか、負荷とはどのようなものを走らせればよいのか、悩むことがあるかと思います。また、計測結果が想定よりも悪く、改良するとなったとき、対象の規模が大きければ大きいほど、どのように着手すればいいのか途方に暮れることがあるかと思います。

 

この本では、パフォーマンスについて体系的に学ぶことができます。また、パフォーマンスがよくなかったときに、どのように原因追求を行えばいいのか、その一端を例を用いて説明してあります。

また、流石に古今東西さまざまな事象を挙げて説明することは不可能ですが、各種ツールの紹介と、それらが有用な場面を別個に説明してあるので、これらを元にさらに掘り下げて調査することが可能なようになっています。

コンピュータサイエンスの基礎的な知識(アルゴリズムなど)についても最初に説明されているので、技術者でなくともパフォーマンスについて一定のレベルで理解することができるのではないでしょうか。

 

個人的に役にたったのが、仮想化に用いられている技術の解説です。仮想環境上でのパフォーマンステストは、CPUやメモリの割当てがどのように行なわれているのかを理解していないと、やり方によっては意味がありません。

 

本書を読むことで、手探りで行っていたパフォーマンステストの計画立案や、いきあたりばったりになりかねないチューニングを筋道だてて行い、結果について上司に納得して頂きましょうw

感想「新TOEICテスト実践勉強法」

英語から逃れることはできません。

 

私の勤務先では、特にTOEICテストの受験は求められていませんし、英語で会話する必要もほぼありません。しかし、IT系の仕事に関わっている以上、英語の文章を読むこと自体から逃れることはほぼできません。最新の技術についてであったり、マニュアルであったり、コード中のコメントであったり。

ですので、少しでも読む速度を上げていきたいものです。技術書の場合、読み手に内容を正確に伝えることが最優先されるため、難しい文法が用いられることはほぼありませんし、誤解を招くおそれのあるような読解が難しい文章もあまり見かけません。また使用される単語も、専門用語を除き、見たこともないようなものが出てくることも少ないです。

となれば、長文読解への慣れが主な課題となってきます。しかし、これは一朝一夕に達成できるようなものではないので、やがて飽きてきたりします。

 

そんな時に視点を変えてみようと手に取ったのがこの本です。あくまでもTOEICに焦点を絞ってある本ですので、総合的な英語力の向上という意味では弱い部分もあるかもしれません。しかし、TOEICの出題者の意図を考慮したり、頻出問題からみる英語における単語選びやその考え方という意味では面白く読めました。

 

また、TOEICの勉強法という意味でも、具体例とその根拠を、それぞれのレベルと小目標に分け、丁寧に説明してあります。問題集の選び方も記載してあります。

やることが多すぎる、あるいは曖昧模糊としていて手につかないという場合、この本を読むことで着手しなくてはならないことを絞ることができます。そしてそれをひとつひとつ実行していけば満点はさておき、恥ずかしくない程度の点数は十分とることができそうです。

 

現在の読者の英語レベルに合わせて読み分けることができるようになっていますので、一度全体を流し読みして今後の展望などを把握したのち、現在のレベルにあった箇所を再読、上達すればその次のレベルに対応した箇所を読む、というように運用すればよいかと思われます。

感想「世界でもっとも美しい10の科学実験」

今度は科学ものです。

 

「美しい科学実験」のアンケートを取り、上位にランキングした実験の中から作者が選んだ10の実験を一つずつ説明しています。

説明の内容は、実験の手法とその背景です。その中で作者がいかにその実験が美しいと思い、そして感動したのかが熱い文章で綴られています。が、いかんせん分かりづらい。図が非常に少ないのです。あっても実験実施者が描いたデッサンだったりと、理解に足る図ではないことが多いです。ほぼ文章のみで説明されるので、なかなか理解に苦労します。

またその文章も、熱い思いの丈を存分にぶつけられてはいるのですが、整理されておらず冗長な感が否めません。

ですので、各実験について読み進める前に、簡単に調べてみて概要を理解しておくことをおすすめします。

 

本書は、ある程度科学実験の素養を持つ方々が、「そうそう、そうだよね!」と感動を共有するには良い本なのでしょうが、素人がそれら実験の「内容」を理解するための本ではないという印象です。

 

それでも、各実験の手法や用いた器具が、いかに非常にシンプルで洗練されているか、ということは作者の叫びから伝わってきます(理解ではない)。それを証明する方法など見当もつかない、という命題に対して、「そんなのでいいの!?」となるかと思います。実験者の経験、創意工夫ですね。

実験なんて義務教育程度の簡単なものしか知らない、何か難しそう、といった実験アレルギーを払拭し、またそこからもっと詳しく知りたいという第一歩を歩み出すためにどうぞ。

感想「数学文章作法 基礎編/推敲編」

セールになっていたので購入。

 

読み終わった時の感想が、「これは難しい」でした。

内容自体はとても丁寧に、平易に書かれてあるので、理解自体は容易です。しかし、これを実践となると途端に難しくなると感じました。

まず、文章を書いているときです。この時、ただひたすら自分の思いの丈をぶつけている状態です。他のことを考えている余地はありません。書き手が自分であれば、読者も自分しかいない世界にひたっています。

次に、推敲しているときです。この時は、ある程度は客観視できる状態にはなっているものの、推敲に慣れていない人が身に染み付いていない推敲技術を適切に用いることはやはり難しいです。

これら文章作成における精神と技術を自らの血肉とするためには、膨大な量の文章を作成しなくてはならないと感じます。しかし、仕様書と報告書が文章の大半を占める生活ではなかなかに遠い道のりです。

とはいえ、やってみるしかありません。私の中では以下のようなイメージです。

  1. 本書基礎編(あるいはそれをまとめたもの)を読む
  2. 文章を書く
  3. 本書推敲編(あるいはそれをまとめたもの)を読む
  4. 推敲する
  5. 脳内反省会

またレビュワーをどうするか、という問題もあります。仕様書や報告書では社内レビューもありますが、個人の文章では気軽に頼むのも難しい場合もあるでしょう。

しかし、ここで物覚えが悪くなってきた中年ならではの方法があります。つまり、「過去の自分は他人」というやつです。

プログラマなら覚えがあると思います。

  • 「このコード、アホですな!」→数年前の自分でした
  • 「このコード、頭いいな!」→数年前の自分でした

個人的な文章の場合、急ぎであることはあまりないと思います。そこで数日寝かせるのです。この記事も、5日寝かせた上で推敲しました。流石に5日程度で綺麗さっぱり忘れることはありませんが、やはり細かい言い回しなどは忘れていました。文章を抜本的に修正することまではできなくとも、客観的に理解しやすい言い回しに修正することはできそうです。

 


ここまでが、書いてから5日寝かせ、その後推敲したものです。何か飛躍的に上達するわけではないですが、誤解を招く、あるいは正確に伝わらない表現を修正することはできました。また、寝かせることでちょっと恥ずかしい自己陶酔からは覚めるので、文章の大改革はできなくとも、本当にこの文章を投稿するか?やめておくか?という確認はできます。後から見て赤面してしまうような内容を書き散らしてしまう予防にはなりますね。

感想「アタマがみるみるシャープになる!! 脳の強化書」

Amazonプライムの無料枠で読んでみました。

 

加齢とともに物覚えが悪くなったり、疲れてくると覿面に頭の働きが鈍くなることを実感します。ある程度は仕方ないのですが、やはり仕方ないでは済ませたくない。そんな時にこの種の本を読んでみます。心のどこかでちょっと胡散臭くも感じながらも、結構好物です。

内容は、脳の活性化を図る方法が、その理由とともに列挙してあります。今すぐ始めることが可能なものもあれば、多少準備が必要なもの、そもそも状況的に難しいものもあります。

その中で、いくつか自分にも抵抗なく始めることができそうなものを挙げてみます。

 

朝、出かける前に1日の目標を決め、それを20文字以内で表現

これは簡単ですね。20文字以内というのが、短時間で設定できますし、うっかり壮大な目標を設定してしまわないという意味でもよいです。なお、20文字以内に固執するとそれはそれで面倒なので、大体20文字程度、という感じで考えています。

私は手帳にこの目標を目立つ色で記入します。すると、折に触れその目標を目にし、心を新たにすることができます。

 

1日を振り返って「一番楽しかったこと」「一番大変だったこと」「やり残したこと」を3つ挙げ、記録

朝、目が覚めたら、前日の出来事を思い出し、覚えておきたい(覚えておいたほうがいい)出来事を3つ挙げる

 これもできますね。ただ、寝る前に手帳に向き合うことは難しいので、寝る前は脳内でこれらを整理、翌朝手帳に前日の思い出とともに記入します。この時、余白につらつらとモーニングページを実践します。

 

打ち合わせ中に参加者の発言を速記(タイピング)し、議事録をまとめます。

速記は「聴く力」が鍛えられるため、聴覚系の脳番地が格段に発達します

これは、簡単にはうまくいかないですが、着手は容易ですね。聴きながら書くというのは、集中力をうまいバランスで両方に配分する必要があります。これがまた難しい。

またそれとは別に、私はリモート会議に参加することが多いのですが、対面の会議と異なり、リモート会議では意識が違う方向にいってしまいやすいです。これを防ぐ意味でもいいですね。

 

あと、面白いところでは以下ですね。

利き手と反対の手で歯みがき

 これは楽しそうです。利き手でない手で細かい作業を行うというのは、普段使わない脳の箇所を刺激できます。ただし、この場合最優先されるべきは歯の清掃ですので、最後に利き手で仕上げ磨きを忘れずに。

 

他にもいくつかできそうな項目がありました。

あまり一度に導入するとそれ自体がストレスとなり習慣化に失敗するので、少しずつ取り入れていきたいですね。

感想「初めての人のためのLISP[増補改訂版]」

Lispです!

 

学生時代にちょっと触ったきりだったのですが、真面目に習得しようと読んでみました。

 

基本的におバカなノリの会話形式で話が進んでいきます。人によってはこのノリが合わない方もいるかもしれません。かなりアホ(私は好き)なので。

ですが、内容は軽くはないです。単純な文法のみではなく、それらを採用した理由や、ひいてはLispの精神まで述べています。

私は文法のみの説明ではなかなか理解することができません。しっくりこないのです。そのため、新しい言語を習得する際には、背景や土壌まで説明した書籍を好みます。まぁその結果、最初からやたら難しい書籍に手を出してしまい、途中で投げてしまうこともあるのですが…。

その点、この本は軽妙なテンポで根幹部分を述べているので、ノリが合わない場合を除き、投げ出さずに読めるのではないでしょうか。ありがたいことです。

 

この本のおすすめの読み方は以下の通りです。

  1. 第6講あたりまでとりあえずサクサク読んでしまう
  2. 第6講読了した後、自分でいくつか簡単な課題を設定し、Lispに慣れる
  3. 第7講以降、必要に応じて出てくるコードを試しながら読む

一旦第6講で中断する理由ですが、これは第7講以降から、Lispに慣れていない場合には理解に時間を要するコードが続々出てくるためです。数ページ読むのに1時間もかかってしまうというのは、やはり読了へのモチベーションにも関わってきてしまいます。そこで、一旦Lispに慣れるためのインターバルを設けてみました。

 

ところで、自分で書いておいてなんですが、この「自分で課題を設定する」というのがどうにも苦手です。HelloWorldレベルか、今のレベルにはそぐわない難しすぎるものしか思いつかないのです。興味があるなら難しくてもとりあえずやってみればいい、とも思いますし、実際時間さえあればできるかとは思いますが、他のこともしたいのですよ。先生、いい感じの宿題くださーい!

感想「餅がたり」

お餅!

きんどうさんによる企画の参加作品です。
 
ここ最近購入している書籍は、一部の技術書を除き電子書籍です。必要な本、とても好きな作家さんの本であれば、購入に躊躇うことはありません。
しかし、ちょっと気になる程度の本であれば、やはり収納や値段が気になってしまいます。結果、買わないこともよくあります。それでは興味や知識の幅が広がりを持ちません。
その点、電子書籍であれば勿論場所はとりませんし、しばしばセールも行われます。提供元がサービスを停止する危険はありますが、それもAmazonであればその危険はまだ低いように思われます。つまりKindleですね。で、Kindleの新刊やセール情報を得るのにお世話になっているのがきんどうさんです。
 
そのきんどうさんによる企画の参加作品の一つが本書というわけです。個人的にはこのような企画をやってのける行動力にひたすら尊敬です。
内容は、お餅豆知識が、ほのぼのとしたキャラにより淡々と語られます。こたつにあたりながら、のんびりと読むといい感じです。お餅が食べたくなるので、寝る前にはお勧めしません。年末に実家で餅をつき(餅つき機による)、たらふく食べたにもかかわらず、また食べたくなりました。派手に盛り上がるようなお話ではないということもあり、気分的にはあっさりめで大根おろしとかいいですねー。
20ページ程とさらっと読めます。お餅の準備を怠りなく。