組み込み組合ぺんぺん草

technical notes...だったらいいな

感想「世界でもっとも美しい10の科学実験」

今度は科学ものです。

 

「美しい科学実験」のアンケートを取り、上位にランキングした実験の中から作者が選んだ10の実験を一つずつ説明しています。

説明の内容は、実験の手法とその背景です。その中で作者がいかにその実験が美しいと思い、そして感動したのかが熱い文章で綴られています。が、いかんせん分かりづらい。図が非常に少ないのです。あっても実験実施者が描いたデッサンだったりと、理解に足る図ではないことが多いです。ほぼ文章のみで説明されるので、なかなか理解に苦労します。

またその文章も、熱い思いの丈を存分にぶつけられてはいるのですが、整理されておらず冗長な感が否めません。

ですので、各実験について読み進める前に、簡単に調べてみて概要を理解しておくことをおすすめします。

 

本書は、ある程度科学実験の素養を持つ方々が、「そうそう、そうだよね!」と感動を共有するには良い本なのでしょうが、素人がそれら実験の「内容」を理解するための本ではないという印象です。

 

それでも、各実験の手法や用いた器具が、いかに非常にシンプルで洗練されているか、ということは作者の叫びから伝わってきます(理解ではない)。それを証明する方法など見当もつかない、という命題に対して、「そんなのでいいの!?」となるかと思います。実験者の経験、創意工夫ですね。

実験なんて義務教育程度の簡単なものしか知らない、何か難しそう、といった実験アレルギーを払拭し、またそこからもっと詳しく知りたいという第一歩を歩み出すためにどうぞ。