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感想「プログラマのためのGoogle Cloud Platform入門」

Overview

Google Cloud Platform の「入門」的な内容を扱っている本です。

Detail

Index

第1章 Google Cloud Platformの概要
第2章 Webアプリケーション実行基盤を構築しよう
第3章 止まらないWebアプリケーション基盤を構築しよう
第4章 コンテナ実行環境でマイクロサービスアーキテクチャを体験しよう
第5章 機械学習を用いたGAEアプリケーション
付録A Stackdriverによるシステム運用
付録B Cloud IAMによるアカウント管理
付録C GCPの最新技術情報の入手

Review

本書は、Google Cloud Platform の、全体的な概要といくつかの環境構築例について記載してあります。
Amazon Web Services パターン別構築・運用ガイド 一番大切な知識と技術が身につく」のような、各サービスの概要から実践的までといった内容は扱っておらず、あくまでも「入門」として、概要+α程度の説明にとどまっています。
ですので、実際に業務で Google Cloud Platform 上に環境を設計・構築することは、本書の範疇から外れます。

ただ 2017年8月時点では、そもそも GCP 関連の書籍は AWS と比べて明らかに不足している印象です。
本書籍以外にもいくつかありますが、目次を確認した限りでは、実環境の整備に十分な情報を持つものは見当たりません。公式のマニュアルにあたるしかないと思います。

公式のマニュアルでは前提知識に乏しすぎて辛いという場合に、本書などで体系的に概要を掴み、必要な箇所をマニュアルで調べる、といった使い方としては十分だと思います。 また、個人的に環境を構築してみたり、あるいは業務で環境を構築する前段階としての調査であれば、本書でもある程度はカバーできるかと思います。

GCP の解説として、時折AWS との比較が入っているので、AWS の経験がある状態で読んでも比較しやすくてよかったです。
また GCP 特有、あるいは特長的な機能として、AI 対応とコンテナ(DKE)があります。
こちらも、環境を構築して試してみることが可能である程度には構築パターンや情報が記載されています。

GCP の内容以外でも、TCPの仕組みといったごく一般的かつ初歩的な内容も記載してあるので、初心者の方にも総合的な理解を得られる内容になっていると思います。

全体として、GCP に疎い状態で読むには良かったです。次のステップとして、さらに踏み込んだ内容の書籍が待たれます。